版築のある暮らし。
版築とは、土を建材に用い強く突き固める方法のことを指します。左官の伝統技法であり、壁のカタマリとして使用されるのが一般的ですが、そんな版築をあえて薄い板にし、天板として使用しました。
また、何かをこぼした際に天板が水を吸い染みになることをあえて良しとし、経年変化を楽しむことで版築と共に暮らして行くということを視覚的に明確にしました。苔と植物は、プランターと土が一体化しているためそのままの状態で育てることができます。
伝統的な手法を現代の生活のスタイルに合わせることで、新たな価値観を提案します。
2015年度制作(卒業制作)